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第620回 高島陽さんは先見術の大家

前回、高島陽さんと邱永漢さんが
親しい間柄であったことをご紹介しましたが
今日は邱さんが『花の中年お金の分別』
という各界の人たちとの対談の本のなかで、
対談シリーズの一番相手に高島陽さんを
選ばれていることをご紹介します。

最近は団塊の世代が定年を迎えていることが
話題になっていますが、今からちょうど20年前は
団塊の世代が40歳を迎えることが
話題になっていました。
そんな頃に行われた対談です。

邱:「このごろ、40歳あるいは40代を
テーマにした本がよく売れるらしいんです。
その理由は、団塊の世代が
そろそろ40歳になるということなんですね。
それはたんに『四十にして惑わず』
といった人生訓じゃなくて
変化の時代にどう対応するかということですね。
それで今日はひとつ高島さんに、あと10年の間に
日本の国がどう変わるか、ということを
お聞かせいただきたいということなんです。」

高島:「先を見るということでは、
われわれが束になっても
邱さんにはかなわないんだから。」

邱:「いやいや、株じゃ高島さんにかなわないんだから(笑)。」

高島:「私は兆しとかなんかで判断する先見術なんです。
邱先生は相場というか、あれはもう、
音が聞こえてくるんでしょう。天の声みたいなものが。」

邱:「いやいやそんなことはないですよ(笑)。
私のは人よりちょっと早すぎるんで、
相場には向いていない。」

高島:「そうそう。邱さんは早すぎちゃう。
私なんかは3ヶ月かは半年先っていうタイミングですね。」

以上のような具合で2人の対談が進行しています。
この対談のタイトルは
「セルプヘルプ術を磨きなさい」となっていますが
こうした対談の一こまからも、邱さんと高島さんは
互いにそれぞれの長所を評価しあう仲であった
ことがうかがわれます。

そして高島さんは株の動き見ることを含め
広く先を見ることにおいて秀でた力を
発揮される方であったことがわかります。



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執筆者:戸田敦也(2007年04月28日)

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■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com