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第595回 邱さんの妹の素芸さんは台湾料理の名人
昨日は邱永漢さんの83歳の誕生会で
ご一緒させていただいた彭邱素沁さんのことを
書かせていただきましたが、同じテーブルで
ご一緒させていただいたもう1人の妹さんは
楊邱素芸さんです。
私は「素芸」さんというお名前も
邱さんの何かの本でお見かけしたと思いながら、
きちんと思い出せませんでした。
そして自分は邱さんの本の愛読者で、
2年ほど前から邱さんの本だけを専門に扱う
古書店を営んでいますと申し上げました。
すると、素芸さんは笑いながら次のように
ご自身のことをお話くださいました。
「中央公論の暮しの設計のシリーズで
『母から娘に伝える邱家の中国家庭料理』
という本があるでしょう。
あの本の前半部は姉(邱さんの奥様のこと)が書きましたが、
台湾料理のことは私が書き、本の後半部に載せられています。
一週間くらいの間に書いて欲しいと言われ
夢中になって書きました。
これまで生きてきて、あの時ほど
一生懸命頑張った時はありません。」
その話を伺って、私は事情が飲み込めました。
『母から娘に伝える邱家の中国家庭料理』の
後半部には「台湾の家庭料理」が掲載されていて
その執筆者(調理)として「楊邱素芸」のお名前が
記載されていたことを思い出しました。
そこで私は大きくうなづきましたが、
素芸さんは台湾台北市のYWCAで
日本の駐在員の奥さん達に台湾料理を
ボランティアで教えたともおっしゃいました。
またご主人が楊蓮生とおっしゃる
耳鼻科のお医者さんで、中央公論社から
『台湾医師医療五十年』という本を
出版されたことを教えてくださいました。
後で調べてみましたが、以前、中央公論社から
『診療秘話五十年―一台湾医の昭和史』という本が
出版され、著者が楊蓮生さんであること確認し、
私は記念にその作品を古書店から購入しました。
そんな楽しいお話を提供してくださった楊邱素芸は
わりに思われたことをズバズバおっしゃる明朗闊達な方です。
一方、前回ご紹介した彭邱素沁さん柔和で温厚なお人柄で
包容力が豊かな方と拝察しました。
このような邱さんのお2人の妹様と
お話をさせていただくという得がたい機会をいただき
すっかり時のたつのをすっかり忘れてしまいました。
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執筆者:戸田敦也(2007年04月02日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com

