戸田ゼミ通信HOME >> 戸田敦也コラムトップページ >> 交流を楽しむ  550回〜
<< 前のコラム |第583回 “円借り”の手仕舞いが株価暴落の要因| >> 次のコラム

第583回 “円借り”の手仕舞いが株価暴落の要因

去る2月末に世界中で起こった株安の現象の
原因は何なのかに関心を持ち、それを追っていくと、
つぎのような報道に出会います。

2月27日のことですが
「国際通貨基金(IMF)の専務理事であるラト氏が、
金利の低い円で資金を調達し、
利回りの高い新興市場国の通貨などで運用する
『円借り取引』の拡大について、市場が動揺し、
ドルの急落を招きかねないとして強い警告を発した」
と新聞は伝えています。

また3月7日、「米連邦準備理事会(FRB)の
グリーンスパン前議長が、ニューヨークで講演し、
円借り(円キャリー)取引について
『ある時点で転機を迎えるだろう』と述べ、
外国為替市場でいずれは手じまいの動きが
広がるとの見通しを示した」と報じられています。

これら2つ発言は「円借り(円キャリー)取引」
という行為に警戒を加えている点が共通していますが、
「円借り(円キャリー)取引」って何でしょう。

調べると、低金利の円で投資資金を調達し、
それを外貨に換えて高い収益が期待できるものに
投資する行為で、投資の対象は株とか商品とか
不動産など多岐にわたっているとのことです。

さて、今回の株安の動きを追っていくと
この円借り(=円キャリー)取引で
調達された資金が、中国やインドなど新興国の
株式投資に向けられ、これが最近のアジアの株高を
もたらしたが、いまこの行為がドル安などの
問題をもたらすと、警戒信号が発せられ
そのためファンドがその取引の一部を縮小させ
このことが今回の株安を惹き起こしたという
見方に接しますが、私はこの見方が
世界中で株安が起こっ事実と符合し
的を射ているのではないかと見ています。



戸田ゼミのご案内
○ 3月21日(水・祝日)東京でHSBC口座設定・活用セミナーを開催。
○ 4月15 日(日),埼玉にある「本多静六記念室」を訪問します。
○ 5月3日(木)~6日(日)香港・シンセンでセミナーを開催。 
  (希望者はHSBC香港口座の開設にご案内)
○ 5月20日(日)東京で中国株・ベトナム株セミナーを開催。
○ 6月4日(月)・5日(火)新潟・三条市で事業視察セミナーを開催。
○ 6月16 日(土)大阪で中国株・ベトナム株セミナーを開催。
○ 6月17 日(日)名古屋で中国株・ベトナム株セミナーを開催。
○ 11月21日(水)~24日(土)ベトナム・ホーチミンでセミナーを開催。 
  (希望者はBSC証券の証券口座の開設にご案内)
○ 2008年8月の北京オリンピック見学を織り込むセミナーを北京で開催。

各セミナーの詳細は左欄の「戸田ゼミスケジュール」をクリックしてご覧下さい。


執筆者:戸田敦也(2007年03月21日)

戸田ゼミ通信HOME >> 戸田敦也コラムトップページ >> 交流を楽しむ  550回〜
<< 前のコラム |第583回 “円借り”の手仕舞いが株価暴落の要因| >> 次のコラム

■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com