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第570回 隣国のタイがベトナムの勃興に危機意識
私の今回のベトナムセミナーには
台湾、タイ、中国、インドなどの各地を回り
日本の印刷機械の販売につとめて
おられる友人が参加してくださいました。
この方は昭和50年に大学を卒業し、
昭和53,4年頃、初めてタイを訪れ、
印刷機械のアジアの販売活動を始められました。
今回の初めてベトナムを訪れたとのことで
ホーチミンにお着きになった日の夕食の席で
感想を伺いましたら、
「ベトナムは、自分が初めてタイに
足を踏み入れた昭和53,4年頃の
タイに似ています」とおっしゃいました。
それから、この友人と一緒に
証券会社を訪れたり
田中酒造ベトナム工場や、
富士通ベトナム工場を見学しましたが、
工場を見学した日の夕食の席で
改めてベトナムへの印象をうかがいましたら、
「初めて訪れた頃のタイに似ているという
印象が益々強くなっています」とのとでした。
昭和53,4年といえば、約30年も前のことです。
どうしてベトナムがタイから30年も遅れたのでしょうか。
ベトナム戦争の後遺症が甚大であったとか、
戦争、南部の地域も社会主義国に編入され、
計画経済のポリシーを強いられたことなどが
考えられます。
でも、ベトナムは、中国と同じように
改革開放政策を採り、
市場主義経済の考え方を導入し、
経済発展に向かっての動きを活発化しています。
そうしたベトナムの実状に触れ、友人は
「いま隣国のタイの人たちは
ベトナムの進撃に脅威を感じ、
危機意識を持っているんですよ」
と話してくださいました。
今のベトナムの動きを理解する上で
参考になる話だと思いました。
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執筆者:戸田敦也(2007年03月08日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com

