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第539回 「今、なぜ本多静六か」
4月の15日に埼玉県桶川町にある
「本多静六記念室」に行くことにしましたが、
85年も前にお亡くなりになった人を記念する
場所に行く気になったのはなぜでしょうか?
そう自問して、渡部昇一さんの
『財運はこうしてつかめ』の目次をあらためて開くと、
第一章「今、なぜ本多静六か」という言葉が
目の中に飛び込んできます。
読み直すと、次のような解説に出会います。
「まさに八面六臂(はちめんろっぴ)という活躍ぶりだが、
自分の学問生活について博士はこう記しておられる。
『経済的な自立が強固になると、
勤務の方にもますます励みがつき、
学問と教育の職業を道楽化して、
ますます面白く、人一倍働いたものである。』
経済が安定すると、
仕事は苦役でなく道楽になる。
仕事をすることが純粋な喜びになり、
その仕事がさらに収入をもたらしてくれる。
その結果、生活はさらに安定し、
ますます仕事が楽しくなる。
・・・・まさしく仕事と経済の良循環が起こるというわけである。
博士が4分の1貯蓄とともに、
若いころからずっと実行してこられたことに
毎日1ページ以上の原稿を書くというものがある。
32字詰め14行で1ページというから、
およそ450字で、しかも単なる日記ではなく
『著述原稿として印刷価値のあるもの』を
毎日書くというのである。
博士はこれを自分の『行』であると考え、
とりあえずは25年間、つまり
50歳になるまで続けようと決めた。
そして、それをとうとう完遂してしまった。
(中略)
こうした『行』も最初はつらいが、慣れてくると
苦ではなくなるし、かえって面白くなってきた。
まさに『職業の道楽化』である」。
そしては渡部さんはこのように
「職業」を「道楽」にしてしまった
本多静六さんの人生は
自助努力そのものであったと
説明されています。
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執筆者:戸田敦也(2007年02月04日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com

