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第500回 人民元の対ドル相場が最高値を記録
いま中国人民元の対ドル相場は上昇の一途を辿っています。
ご承知の通り、人民元は、昨年の7月21日、
中国人民銀行(中央銀行)が1ドル=8.2765元から
8.11元へと、約2%の切り上げを行い、
同時に固定相場制から前日比0.3%までの
変動とする管理フロート制へ移行しました。
それから1年半たった12月22日、
人民元の対ドル相場は7.8151元と
切り上げ後の最高値を記録しました。
昨年7月21日の切り上げ前の
1ドル当たりで8.2765元から7.8151元へと、
額にして約0.46元、率にして5,9%の
上昇が進みました。
いま米国は対中貿易赤字が拡大していて
中国の人民元の上昇を強く迫っています。
例えば、米国を代表するポールソン米財務長官は
12月の初旬、CNBCテレビのインタビューで
人民元相場について
「短期的に一段と柔軟化させる必要がある」
「あまりに調整に長い時間がかかることは、
他国に許容されないだろう」と、
中国が為替制度改革を急ぐことを求めたとのことです。
また12月中旬中国を訪問した米連邦準備制度理事会
(FRB)のバーナンキ議長は北京で講演し、
「人民元相場のさらなる上昇が効果的な金融政策を生み、
中国経済の成長と安定を高める」と語り、
人民元改革へ対中圧力を強めるポールソン米財務長官らと
足並みをそろえた形だと新聞は報道しています。
為替相場は政治家レベルの駆け引きだけで
決まるものではありませんが、人民元相場が
今後どう動いていくかは、中国の経済発展に
大きな影響を与えることですから、
中国の経済に関心をもつものにとっては
目を離せない経済指標の一つです。
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執筆者:戸田敦也(2006年12月27日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com

