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第455回 邱永漢さんが中国の小型成長株に目をつけられるわけ

このところ、「ハイハイQさんQさん」で
邱永漢さんが小型の成長株の話を盛んに述べておられます。
邱さんの場合、個別の株を推奨するということは
ご自身が買っておられるということを意味します。

ですから、個々の会社の名前を邱さんが紹介すると、
「それついていけ」とばかり、先を争って
その株を買う人が続出し、推奨された銘柄の株価が
にわかに活気づくという現象が起こっています。

ところで今年の7月頃のことでしたか、邱さんが
「一流株から成長株に選手交替します」とか
「中国株は成長株が中心の株価になる」とおっしゃいましたが
その時点では、邱さんが何を言わんとわれているのか
私はその真意を理解することができませんでした。

というのは、邱さんはそれまでも、
「これが中国の成長株だ」といって
ITの株とか、高速道路の株とか、
製紙メーカー株とか、生命保険株とかを
折々に紹介されていたからです。

しかし、最近、邱さんの文章を読むと、
その辺のところがはっきりしてきました。
というのは、邱さんの頭には
いま中国は成長経済の時代で、
証券市場に上場されている株は皆、
成長株と考えていいとの認識があり、
昨年までは、石油や石炭や電力や製鉄のような
基礎産業株でも景気の良さそうな元国営企業は
成長株の仲間として紹介されてこられたとのことです。

ところが、生き残りのための競争が激しくなると、
国営事業の対応の悪さが目立ち、
「一株当りの利益が今後もふえる方向にある株」
という元来の「成長株」の要件を満たす株を探すと
既に大会社になっている企業よりも
小さい会社の中に多いことがわかってきたとのことです。

という説明をいただき、3ヶ月ばかり前、
良くわからなかった邱さんの言葉の意味もわかり
また最近小型の成長株に熱弁を振るわれるのも
ごもっともと納得いくようになりました。



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執筆者:戸田敦也(2006年11月12日)

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■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com