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第451回 いずれ現地で本格的なベトナム料理を
今年も『邱永漢手帳』が販売される時期になりました。
私は手帳をよくなくすので今年は2冊買いましたが、
「邱永漢のすすめるうまい店」の「香港」欄には
ベトナム料理店「金牛苑」がとりあげられています。
さてこの「金牛苑」での料理について
邱さんが最初にお書きになったのは
20数年前のエッセイ「香港に多い越南菜園」
(『食指が動く』所収)だと思います。
「私が待望のベトナム料理にありついたのは、
結局、やはり香港においてであった。
いつも3,4日しか滞在していないので,
つい広東料理の名門からはじまって、
とてもベトナムまで番が回らない。
今度こそは、ベトナム料理を優先しようときめ、
やっと連れていかれたのが
九龍側の尖沙嘴(チムツエツウイ)にある
新世界中心の一階にある越南菜館、金牛苑であった。
英語ではベトナミーズ・レストラン『ゴールデン・プール』
と書いてある。本店は赫徳道というところにあるが
商売がうまく成功したので、ここに出店したらしい。
この出店がまたたいへんな繁盛ぶりで、
4人で腹いっぱい食べて8千円だったから、
値段が庶民的なせいもある。
出てくる料理料理、なるほど
中華とフランスのアイノコという感じだが、
ベトナムの脆皮鶏(ツイペイカイ・鶏の唐揚げ)が
素晴らしかったし、椰盅伽盅牛什
(エーツォンカーリーガイツァイ)という
カレーもおいしかた」(『食指が動く』)。
私が初めて訪れた香港でこの店を選んだのは
多分この文章を読んでいたからだと思います。
ですが、前回書いたようなことで、残念ながら
ベトナム料理を満足するまでいただくには至っていません。
ですから来年2月、ベトナムを訪れた時には
ぜひ、本格的な料理を楽しくいただこうと思っています。
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執筆者:戸田敦也(2006年11月08日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com

