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第404回 アヘン戦争の激戦地と孫文の生まれ故郷

深センから珠海に向かうバス旅行は
中国近代史の故地を通過する旅でもあります。

深センの外に広がる広大な工場地帯を走る途中
「長安」という看板が立っている場所を通過しました。
これを見て、華南地区で活動している友人たちが
「東莞に入ったぞ」と言いました。

「東莞」という地名は華南地区のことを調べたら
よく出てくる名前で、私はどういうところか一目
見たいと思っていました。

あとで調べたら、「長安」は正確には
「東莞市長安鎮」というところで、
この「長安」の工場群を見て
ここが「東莞」だと、
自分に言い聞かせました。

さて、この「長安」を通過すると、
バスは「虎門大橋」に向かいました。
「虎門大橋」は珠江の河口に架かる
中国初の大型つり橋ですが、
ここはかつてアヘン戦争が
戦われた場所です。

私は昔、イギリスと清朝の船が戦う
アヘン戦争を描いた油絵を
見たことがあります。

珠江が注ぐ海の方を見ながら、
このあたりの海で
中国人とイギリス人が
戦ったのだろうかと、
約180年前の戦いに
思いを馳せました。

この橋を通過してから、
昨日お伝えした農村の風景が
延々と続くのですが、そうした村々の光景に
目がなじんだ頃、前方、右の山に
大きな看板が見えてきました。

書かれている漢字からの推測ですが、
「皆様、孫文の故郷、
中山によういらっしゃいました」
といった意味ではないかと思います。

孫文とは中国建国の父といわれる人で
清王朝を崩壊に導いた革命家です。
孫文は孫文中山とも呼ばれ
中国のあちこちに行くと、
「中山公園」とかの名前をよく見かけますが
中国人社会の中で孫文が
あがめられる存在になっている
ことがわかります。
この孫文が生まれた場所が
大きな看板がかかっている場所です。

このように、珠海に向かうバス旅行は
期せずして、中国近代史の故地を
訪ねる旅ともなりました。



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執筆者:戸田敦也(2006年09月21日)

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■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com