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第387回 レパルスベイホテルと24歳の邱永漢さん
香港の南部の海岸の1つ
浅水湾(レパルスベイ)は
邱永漢さんが生きてきた道に
関心を持つ人にとっては
一度は訪れてみたくなるところです。
今から58年前の昭和23年のこと、
邱さんは当時台湾の銀行で
働く24歳の青年でしたが、、
こっそり台湾を抜け出して、
香港を訪れました。
どうして香港を訪れたかと言うと
アメリカ領事館に行って、国連向けに
「台湾の将来の地位を決定するための
国民投票を要請する請願書」
を出すことでした。
なぜ、そういう動きをすることに
なったかと言うと、台湾は長く
日本の植民地でしたが、
アメリカとの戦争で敗れ、
台湾を去ったあと台湾を占拠したのは、
中国大陸で中国共産党との争いに敗れた
蒋介石率いる国民党でした。
その国民党一派の台湾統治は
極めて劣悪なもので
怒り心頭に達した台湾住民と
国民党一派との間で悲惨な事件
(2.28事件)が起こります。
邱さんは台湾住民の1人として
国民党一派の動きは
許しておけないと考え、
水面下で台湾独立運動に走っていた
人に頼まれ、香港に行き、
香港の地で台湾独立のための運動を
起こしている先輩を助けるように言われます。
その郷里の先輩が
国連に訴状を出すので
助けるようにとの依頼を
邱さんは受け、香港を訪ねたのです。
そうしたことで香港を訪れた邱さんが、
郷里の先輩から香港に来てくれたことの
労われたのがレパルスベイホテルです。
レパルスベイホテルは
当時、東洋を代表するホテルで、
いまはなく、その跡地は
高級ショッピングセンターになっています。
そいういういきさつのある
浅水湾(レパルスベイ)に立ち寄りましたので、
若かりし頃の邱さんの活動の一端を
お話をさせていただきました。
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執筆者:戸田敦也(2006年09月05日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com

