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第373回 付加価値が中国を変えました
香港や台湾が経済成長に成功したことが
大きな刺激になり、今から28年前の1979年,
中国は広東省の深セン、珠海、汕頭、
福建省の厦門とあわせて4つの経済特区を
設立しました。
狙いは香港や台湾の企業家たちに
進出し、中国の経済建設に
協力してもらうことでした。
香港や台湾ではコストが高くなっており、
中国の安い労働力を活用できることは
大きな魅力です。
ただ政治の表舞台では
台湾と中国は意見を異にする間柄で
台湾資本は表通りを当って中国大陸に
進出することはできません。
そこで、香港資本の中にまぎれ
経済特区に進出することになりました。
こうして経済特区に香港資本や
台湾資本が進出し、特区内での
経済活動が活発になしました。
そして経済特区が設置されたから
12年たった1992年の1月から2月にかけ、
鄧小平が珠海と深センを視察しました。
そのときの鄧小平の行動について
邱永漢さんは平成6年に出版した
『日本人はアジアの蚊帳の外』で
次のように描写しています。
「鄧小平は予想以上の
繁栄振りにすっかり満足して、
『開放政策は百年不変の政策だ』
『あと大陸に香港の二つや三つはつくらなくっちゃ』
と上海へ帰ってから談話を発表した。
とたんに、香港の不動産が倍に、
株が3倍にも値上がりした。」
かくして、経済特区で成功した方式を
全国的に広げる”改革開放政策”が
展開されていくことになりました。
(『日本人はアジアの蚊帳の外』平成6年)
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執筆者:戸田敦也(2006年08月22日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com

