戸田ゼミ通信HOME >> 戸田敦也コラムトップページ >> 交流を楽しむ  350回〜
<< 前のコラム |第370回 台湾の繁栄が中国を動かす| >> 次のコラム

第370回 台湾の繁栄が中国を動かす

台湾は昭和46年、
中国(中華人民共和国)の国連加盟により
国連からの脱退を余儀なくされ
政治的には世界の孤児になりました。

しかし工業化に力を入れてきたことが
実を結び、例えば外貨保有高は
1982年頃から急速に増加し、
1987年には西独と世界の二、三位を
争い、のち日本、西独を抜いて世界1になる
ほどの裕福な国になりました。

このことが社会主義大国、
中国を動かすこととなりますが、
渡部昇一さんと邱永漢さんは
対談集『アジア共円圏の時代』で
次のように語り合っておられます。

渡部:「台湾は政治的に
非常に恵まれない状況にあった。
日本ですら大使館を置かないぐらい、
外交上から多くの国から関係を立たれたし、
石油があるわけでないし、
鉄も産出するわけでもなく、
天然資源はほとんどもっていない。

『無い』という点では日本とそっくりです。
その上に国土は日本より小さい。
そんな台湾が外貨保有高で
日本、西ドイツを超えたとなると
これはやはりショックでしょう。

世界に対するショックであると同時に、
中国の人、とりわけ同じ民族の
福建省の人にとっては大ショックで
あったに違いありません。」

邱:「もし日本にだけ、
高度経済成長があったのだとしたら、
大陸の人がそれほど目を剥くようなことには
ならなかったと思います。
しかし、自分たちから見たら
人口が60分の1しかなく
資源も何もない台湾が
発展するわけはないと思っていたのに、
めざましい成功を収めた。

結局、これがきっかけになって、
経済特区をつくったりするように
政策が変わりました。

それもわざわざ広東省と福建省という
香港の人、台湾の人に近いところでテストをやった。
台湾がテスト・プラントをやって成功したことを、
もういっぺん大陸でやって、半ば台湾や香港の力を
導入しながら繁栄への道を模索するようになったのです。」
(『アジア共円圏の時代』)

アジアの中の小さな国、日本が
同じように小さな国、台湾を刺激し、
この台湾の経済発展がが
大国、中国を動かすことになるのですね。

世の常識をすっかり破るようなことが
次々に起こっていくとところが面白いですね。



戸田ゼミのご案内
○ 8月25日(金)~28日(月)香港・深センで経済視察・交流セミナー(4日コース)を開催します。
○ 9月2日(土)大阪で経済設計セミナーを開催します。
○ 9月3日(日)名古屋で経済設計セミナーを開催します。
○ 9月16日(土)松山(愛媛県)で経済設計セミナーを開催します。
○ 9月17日(日)焼津(静岡県)で起業セミナーを開催します。
○ 秋、東京で東京の不動産研究セミナーを開催します。
○ 11月12日(日)東京で中国株セミナーを開きます。
○ 随時、人生設計通信セミナーを開催します。
○ 随時、商売の原則通信セミナーを開催します。
○ 随時、株の原則通信セミナーを開催します。
○ 随時、不動産の原則通信セミナーを開催します。

各セミナーの詳細は左欄の「戸田ゼミスケジュール」をクリックしてご覧下さい。


執筆者:戸田敦也(2006年08月19日)

戸田ゼミ通信HOME >> 戸田敦也コラムトップページ >> 交流を楽しむ  350回〜
<< 前のコラム |第370回 台湾の繁栄が中国を動かす| >> 次のコラム

■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com