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第331回 アヘン戦争の故地「虎門鎮」を通ります
昨日、「東莞市」のことにふれましたが、
「東莞市」は神奈川県ほどの広さのあるところで
行政単位として、その下に32の鎮
(日本で言う村のような単位)があります。
8月のセミナーでは
深圳を出たあと「東莞市]の「厚街鎮」を通過します。
この「厚街鎮」は他の鎮と同じように
外資系業企業による電子産業や軽工業が発展していますが、
とくに地場産業として家具産業が集積しています。
この「厚街鎮」のあと、「虎門鎮」を通ります。
実は「珠江」という大河が、「広州」の方から
香港とマカオの間に注ぎ込込みますが
この「虎門鎮」を過ぎたあたりで、
「珠江」の河幅が急激に広がります。
このため「虎門鎮」には「珠江」最下流の
「虎門大橋」がかかっています。
この「虎門大橋」は全長4580mで、
日本の関門大橋(1068m)の約4倍の長さです。
また、ここ「虎門鎮」は、アヘン戦争の
舞台となったところでもあります。
1830年代、イギリスやアメリカから広東省を中心に
大量のアヘンが流入し、一方、白銀や生糸などが
中国から大量に国の外へ流出しました。
当時清朝の大臣であった林則徐はこうした状況を憂い、
1839年にイギリス商船から1188トンのアヘンを没収し、
ここ「虎門鎮」に池を二つ掘らせました。
そして没収したアヘンのかたまりを塩水に浸し、
石灰を投げ入れ、反応させ無毒化して
海に流しました。
これに怒ったイギリスは艦隊を率いて中国を攻略、
その戦火はここ虎門を皮切りに
アモイ、上海、天津にまで及び、
清朝政府は「南京条約」を締結して、
この戦争を終結させ、
香港を割譲することになります。
広東省の新興工業都市は
中国近代史の重要な舞台だったということです。
ちなみに、「虎門大橋」は1997年の
香港返還にあわせて完工されたとのことです。
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執筆者:戸田敦也(2006年07月11日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com

