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第272回 下がりつめれば立ち上がってくるのが株

買った株が値を下げるのは
気持ちのいいものではありません。
いずれ上がるだろうと思って
気をとりなおし、株価をチェックすると
悪いことに株価がさらに下がっています。

こういうことが何度もあって、
ふと買値と比べると、時価は
半分にもあるいは3分の1にも下がっています。
それならまだいいほうで株価は
また10分の1にも、あるいは20分の1にも
下がることがあります。

この2,3年の間に中国の会社の株を
買われた方のなかには、
こういう体験をされた方が
おられるのではないかと思います。

株価がぐんと下がるような体験をすると、
邱永漢さんが株を買うなら
自由になるお金で買ってくださいと
おっしゃっていることの意味が
よくわかります。

なら、株はそのまま奈落の底に
落ち込んでいくかと言えば
そうではありません。

業績が悪かったり、経営陣の中で
不祥事が起こったりすると
証券市場からの退場を
余儀なくされる場合もありますが
多くの株はどこかの時点で
底を打って反転してきます。

私は昨年の後半期に入ってから、
年末には反転するのではないかと思い、
このコラムでもそのことを書き、
11月頃、中国株の銘柄選定に
焦点を絞ったセミナーをひらきました。

なぜ年末ごろに反転があると
読んだかといいいますと
中国の会社の業績が悪くないのに
株の下落が続き、そのことを
新聞が報じたからです。

いつもは株があがった時に
そのことを喧伝する新聞や雑誌が
株が落ち込んでいると報じたのを見て、
これは株が反転するシグナルだと
勝手に想像しました。

果たして、年末から年始になると
中国株が反転し、2月の時点では
私がマークしていた25銘柄の株が
1銘柄を除いてあがり、その後も
多くの株は値を飛ばしています。

したがって、年末から年始にかけて
中国の会社の株を買われた方は、
いい思いをされていると思います。

株は下がり続けたらどこかで
立ちあがってくる生き物です。



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執筆者:戸田敦也(2006年05月13日)

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■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com