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第270回 中国が外貨削減への取り組みを開始

中国の外貨準備高は、
2月末に8536億ドルに達し
日本を抜いて世界一となりました。

中国の経済成長を示す大きな出来事ですが
中国にとって喜んでばかりおれないことです。

中国の中央銀行である中国人民銀行は
輸入で外貨を稼いだ中国の会社や
外貨を持ち込む人たちから外貨を受け取り
代わりに人民元を売ります。

このような形で人民銀行に
集められた外貨が膨大になったのですが、
このことは国内で流通する人民元が
膨大なものとなているいることを意味し、
放置しておくと、中国国内で
不動産のインフレや物価の高騰が
起こりかねません。

そうした事態を避けるためには
外貨を減らす必要があり
人民銀行は5月から、2つの対策に
取り組むことを決めました。

1つは外貨保有を緩和することです。

これまで、企業や個人に対し、
外貨保有を必要最低限しか認めなかったのですが、
企業や個人の外貨保有を拡大することにしました。

2つは対外投資の解禁です。
これまで、海外投資を原則禁止してきましたが
この禁を解き、資金流出の道を開きました。

このような外貨準備を減らすための行動は
中国における新しい動きです。



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執筆者:戸田敦也(2006年05月11日)

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■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

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