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第267回 発展途上国の株と不動産が狙い目

「通貨が強くなる国に投資する時代です」
と書いて、確かこのことは邱永漢さんの
『ダメな時代のお金の助け方』という本で
教えていただいたことを思い出しました。

この本は9年前の平成9年に出版されましたが
ひさしぶりにこの本を開くと、次のような
記述が目に入ってきます。

「財産を分散して投資するなら
発展途上国、それも将来、通貨が強くなる
可能性を秘めた発展途上国に限る。
その中ではNIEZ(ニーズ)の国々が既に
先進国の仲間に入りつつあるから、
リスクも少ない代わりにチャンスも少ない。
しかし、財産を1つの国に集中しないと原則に立てば、
分散の対策に1つに選ばれるだけの資格はある。
ただ、将来のチャンスという観点からすれば、
中国、タイ、マレーシア、ベトナム、フィリピン、
インドネシアの方がずっと魅力的であろう。(中略)

投資の対象を何に絞るかというと、
やはり不動産と株ということになろう。
なぜかというと、昭和35年から約30年にわたって
日本の右肩上がりの成長経済が続いた中で、
最も値上がりを見せたのが
ほかならぬ土地と株だからである。

それと同じことが高度成長のプロセスで起こることは、
経済の原則から見てほとんど間違いないから、
アジアで経済の発展がはじまっている地域で
土地と株を買えばよい。(中略)
かっての日本がそうであったように、
通貨の強くなる発展途上国に狙いを定めれば
追い風に乗ったようなものである。」
(『ダメな時代のお金の助け方』平成9年)

この本で邱さんは「人生も利殖も方向を
間違えないことが大切だ」と書いておられますが、
j10年近い年月がたったところで
振り返ってみると、ここでお書きになったが
大筋において的を射たものであることがよくわかります。



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執筆者:戸田敦也(2006年05月08日)

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■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com