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第262回 「人の運命はどうなるかわからないもの」
昨日、“自分の先生”とのつきあい方に
ふれる文章を書きましたが、
今日は、このことについての参考資料として、
邱永漢さんと糸井重里さんとの対談集
『お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ』
のなかの一節を紹介させていただきます。
邱さんがイトイ新聞で
「もしもしQさんQさんよ」の連載を始められた頃に
行われたことを念頭においてお読み下さい。
邱 インターネットで読んでくれた人の反応を見ていると、
結局、自分はこれからどうしたらいいのだろう?と
考えている人がとても多いように思います。
糸井 今はそれをみんなが考えています。
邱 今はその反応を見て、今、ぼくが糸井さんのところで
書いている話はいつの間にか、就職の話に集中しています。
糸井 確かにそうだよなあ。みんな「どうしたらいいですか?」
といっているし、今、邱さんが書いているものは
若い人たちが面白がりそうだもんなあ。
邱 結論から先に言えば今日本国中で いちばんと思われている会社に
就職してはいけないんです。
その会社だって、20年前にはいちばんいい会社ではなかったのですから。
その論理でいえば、いまいちばんいい会社は、
20年後に必ずダメな会社になるに決まっています。
その辺のところで、また運命が分かれてきてしまう。
糸井 安全を狙えば狙うほど、先とのマッチングがおかしくなる
ということですね。
なるほど、そこで必要なのは、冒険心ではなくて、
冷静な判断力ということなのでしょうか?
邱 冷静で客観的な判断も必要ですがどうしても運に左右されてしまいます。
この間、秘書を募集していたときも
『人の運命はどうなるかわかりませんが』と
但し書きをしているのですが、
応募してくる人たちは,
みんな、そのところに引っかかるようなんですよ。
糸井 つまり、邱さんに自分の責任をとってもらいたいたいんだ。
自分の運命の面倒をみてくださいといいたがっているわけですか。
確かに、その一行があるだけで、『面倒はみないよ』と
記してあるかのようにも見えますものね。
でも『面倒はみないよ』という文言は、
裏を返せばパートナーとして対等であるという
邱永漢さんの意見が書いているわけだから、
その覚悟がない限りは、その人と組めないんですよ。
なるほど、やっぱりみんな、あの文章に引っかかってますか。
邱 私は本当のことをいったつもりですが。
以上が引用する部分ですが、
この対談での邱さんの発言の中に
人生を考える上で頭の片隅においておくといいと
思うことが語られていると思います。
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報告者:原宿で不動産業を営む浜崎和美さん(ハマサキ不動産社長。29歳)
http://www.hfu.jp/2006/index.htm
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執筆者:戸田敦也(2006年05月03日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com

