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第256回 文字と人間への接近が創造的活動の出発点
前回からの続きになりますが糸川英夫さんは
著作『驚異の時間活用術』の中で
小谷正一さんの「人生の棋譜は残しておくべき」
という意見を受け、次のように応じておられます。
「伝記は1人の人間の“棋譜”である。
ちょうど碁や将棋の対局の手順を
図面として残しておくように、
人類のために偉大な業績を遂げた人の人生の歩みを、
できるだけ正確に残しておくということは
後世の人にとっては、非常に大きな参考となり、
またそれだけ、あとに続く人にとっては時間の節約になる」
(糸川英夫『驚異の時間活用術』)
そして、糸川さんは
世界全体に大きな影響を及ぼしている
ようなものを発見した人の人生は、
ぜひ勉強した方がいいと考え
「半導体の研究およびトランジスタ効果の発見」で
ノーベル賞を受けたショックレーについて調べ、
「彼が20代の前半に、自分の目標を決めていることが
わかった」と書き、ノーベル賞を受賞した人たちの
共通点にふれています。
「ノーベル賞の受賞者たちは、
自分の目標を達成していく上で、
どのような方法をとったであろうか。
私が調べたところでは、共通点が
だいたいにおいて2つある。
1つは、自分が設定したテーマと
関係のあるようなことを研究している人たちに、
積極的に会いに行っていることである。
つまり、フェイス・ツウ・フェイスによって
さまざまな情報を受け取っているということだ。
もう1つは、論文や書物は
必ず読んでいるということである。
その上、手紙による情報の交換も行っている。
ということは、すなわち、文書・文字によって
情報を得ているということにほかならない。
文字と人間-この二つが、大発見・大発明にいたる
プロセスを決定づけている」(同上)
そして、糸川さんは
「これから次の時代をになおうとする子どもたちに、
創造的な人間になってほしいと思ったら、
なるべくテレビやマンガを見せない方がおおのではないか」
とアドバイスされています。
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執筆者:戸田敦也(2006年04月27日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com

