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第254回 興味を持つ人の自伝を読みましょう
自分の人生の目標をどういうのにするか
探求している人に対して、自分が興味を持つ人の
自伝を読むことを薦めています。
四半世紀ほど前のことになりますが、
ある人の本を読んでいると、
優れた人の自伝を読むと参考になると
いわれ、実際に読んでみると面白くなって
次から次へといろいろな人の自伝を
読むようになり、人生というものについて
いろいろ考えさせられました。
そうしたキッカケを与えてくださったのは
糸川英夫さんとおっしゃる方の
『驚異の時間活用術』(昭和56年)という本
に書かれた次の文章です。
「わたしは、できるだけ伝記を読むようにしているが、
これから人生の目標を決定するような若い人たちも、
伝記を読んでほしいと思う。
伝記を読むことがなぜ役立つかというと、
一人の人間が歩んだ人生の背景をみていくと、
非常に納得できることが多く、
そこから大いに学べるからだ。
伝記を読まずに、いきなり
その人の業績を理解しようとすると、
関連性がなかなかわからないために
とっつきが悪い。
ところが、伝記を読んで、
小学校のときはどんな子供だったか、
中学のときはどうだったかとか、
そして父親は、母親はどんな人だったか、
とかわかかってくる。
また奥さんをもらったが、
たいへんな悪妻であったことも
伝記を読めばすることができる。
そうなれば、非常に人間的に
親しみを感じるばかりでなく、
『おれのほうがいくらかましだ。
努力しだいでなんとかやれるのではないか』
といった気にもなってくる。」
(糸川英夫著『驚異の時間活用術』)
糸川さんは、戦争中、ゼロ戦と呼ばれる戦闘機を設計し、
戦後、東大教授として教鞭をとるかたわら、
宇宙開発に取り組み、ペンシル・ロケットという
小型ロケットを打ち上げた人です。
邱永漢さんとも親交があり、
私はそうした関係から、糸川さんのお書きになった本も
ほぼすべて読むようになりましたが、
引用した文章は、伝記を読む面白さを教えてくださった
ものとして、今でも良く覚えています。
興味をお持ちになった方は
自分が興味を持つ人の伝記を
どんどんお読みになるといいと思います。
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執筆者:戸田敦也(2006年04月25日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com

