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第244回 節税は家族会社づくりから事業の国際化まで
税金の本の紹介を続けます。
邱永漢さんは昭和40年に『ゼイキン報告』を
また昭和44年に『節税の実際』を執筆し、
この二つの本は、それぞれ再販を重ねますが
昭和63年から平成元年にかけ、『NEXT』誌に
税金をテーマとする評論を連載し、平成元年に
『ゼイキン息災学』を出版しました。
この本は邱さんの三度目の全集
邱永漢ベストシリーズ50冊の一冊として
平成5年に再販されますが、まえがきで
邱さんはこの本のことを紹介しています。
「1929年の大恐慌以後、国民経済に国家財政の
寄与する比重が年とともにふえる傾向を示し、
『大きな政府』とそれを維持するための重税が
先進国に住む人々に共通の悩みとなった。
この病歴にメスを入れたのがレーガンであり、
アメリカが減税政策の先端を切ったおかげで、
イギリスをはじめ、日本でさえも減税に踏み切らざるを
得なくなった。
しかし、それでも日本の国税50%、
地方税15%の最高税率は世界のトップを行く水準にあり、
株の配当金や利子課税にまで課税をし、
その上消費税まで課税をし、
そのうえ消費税まで導入したとなると、
金持ちになればなるだけ日本人は重税の泥沼から
足が抜けなくなったようなものである。
そうした桎梏から逃れようと思えば、
積極的に税法を研究し、
合法的な節税を実行に移すよりほかない。
国が法人優遇の税制を続ければ、
トウちゃんが社長で
カアちゃんがナンニモ専務になるよりほかなくなるし、
本来、個人の財産になるべき性質の収入も会社の
ポケットにかくしておくよりほかなくなる。
それでも駄目なら海外に引越すか、
事業を国際化することが次の手段となる。
生き残ろうとする本能が世の中の仕組みを
ドンドン変えて行くのである。
そうした世の中の新しい動きと、
無病息災を願う人々の節税の知恵について、
私の知っている限りを述べたのが本書である。
『節税もお金儲けのうち』という意味でも
この本はぜひ読んでいただきたい本の一冊である」
(『ゼイキン息災学』ベストシリーズ版。平成5年)
ここに紹介されているように、
この『ゼイキン息災学』には節税の知恵として
「家族会社」をつくることから、海外に移住することや
事業を国際化するまで多様な対抗策が提案されています。
戸田ゼミのご案内
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○ 4月29日(土)、30日(日)東京で人生設計セミナー(2日コース)を開催します。
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執筆者:戸田敦也(2006年04月15日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com

