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第192回 先読みの1つは過去を思い出すこと

先を読む方法の1つは、自分たちあるいは
自分の親たちが体験したことを
思い出すことではないかと思います。

日本が成長する過程で不足したものは
原料や設備を手に入れるためのお金でした。

会社が伸びていく時は
資金の蓄えは貧弱です。
ですが設備投資が必要で、
次から次にお金が必要になります。

ですから日本の成長期の頃、
メーカーの資金担当になった人たちは
全国の金融機関を歩き回って
お金集めに走り回りました。

いまの中国の会社は
伸び盛りの企業ばかりだから
資金手当てが最重要課題の1つに
なっているではないかと想像します。

だとすれば、いま中国の国営銀行の
上場が予定されていますが、
これらの近郷の株が買いの対象になる
のではないかと思います。

金融機関は、預金者から
お金を預けてしてもらい、
それらのお金を企業に貸し付け、
預金と貸付の金利の差で
利益を得ます。

さして難しいことを
やっているわけではありませんが、
成長期には貸し付け先が
たくさんありますので、
銀行も利益を稼ぎ、
産業界での地位も高くなりす。

いまの日本の金融機関を見ていると
離合集散の連続で、買いの対象とは
考えにくいですが、日本の金融機関が
たどってきた道を思い出せば
いまの中国の金融機関は
保有するに適していると考えられます。

このように自分や自分の親たちが
体験したことを思い出すことが、
これから起こることを想像する上で
役に立つよう思います。



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執筆者:戸田敦也(2006年02月22日)

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■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com