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第174回 対A株格差は外人投資家がつけた評価点数

中国の株を初めて買うとか、
持株を点検するとときの着眼点は
1つにはその会社の職種が
成長業種に属しているかどうか、
2つには年々業績を挙げているかどうか、
3つには配当が払われているかどうか、
4つには経営の体質に問題がないかどうか
ということだと邱永漢さんから教えていただきました。

実際にこの基準で持ち株を評価すると
自分が持っている株のうち、
問題含みの株はそのことがクッキリと浮かび上がり
やっぱり持ち続けるに適さない株であることが
わかりましたから、そういうことを明白に示す
これらの基準は株を評価するのに便利だ
と考えるようになりました。

さて、中国のB株は活況を呈し
これは上海証取の幹部が
A株とB株はいずれ統合するという談話が、
刺激になってのことだと解説されています。

ならば、対A株格差の大きな株を
狙ってみる余地があるかどうか
確かめたい気持ちもあって、
B株について対A株格差の実状を眺め、
ついでにH株についても対A株格差の
実状を確かめてみました。

そうしてわかったことは、
年々業績を伸ばし、配当もあり、
経営のトラブルも聞かないような会社は
対A株格差は小さいということです。

反対に、業績がはかばかしくなく、
赤字が続いているとか、あるいは
経営上のトラブルを耳にするような会社は
対A株格差が大きいです。

ということから私の目には
対A株格差は外国人投資家が
A株とB株、H株を同時に発行している会社に
送った通信簿のようなもので、
最初に紹介した評価基準によって
総合的につけた点数のように見えます。

変化は常にチャンスであると言われますので、
この際、業績の伸びが悪かったり、また経営のトラブルが
ささやかれることがあっても、対A株格差の大きな株を
手に入れるというのも1つの選択肢でしょう。

でも冒頭に紹介した基準に照らして
いいと評価されるようないい株を
持っているという満足感を得られるのが大切で、
強いて居心地の悪くなるような株を
引き込む必要はないと考え、
対A株格差にだけ目をつけて、
特別の動きをする必要はない
と結論づけるに至りました。



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執筆者:戸田敦也(2006年02月04日)

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■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com