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第170回 A株とB株の統合が話題にのぼってきました
中国株が動き出しました。
中でも、これまでサッパリだったB株が
目の覚めるような動きをしています。
この点については『ハイハイQさんQさんデス』で
コラムを発信されている杉新悟さんが
1月20日の記事で、B株が急上昇しているのは
「ブルームバーグという情報配信会社が、
上海証券取引所の周副社長が年内にも
A株とB株を統合させる計画を明らかにした模様と、
報道したためです」と解説してくださっています。
ご承知の通り、B株はA株に比べて低いですから
両者が一緒になる時期が近いとなれば、B株が
A株のレベルに近づいていくことが予想されます。
ここでA株とB株を統合させるということの
意味を考えてみましょう。
ご承知の通り、A株というのは
中国人によって人民元で買われ、
B株は外国人によって
米ドルあるいは香港ドルで
買われています。
このA株とB株が統合されて
同じものになるには、
中国人は人民元でB株を買える、
また外国人は香港ドルや米ドルで
A株を買えるようになる必要があります。
つまり人民元と香港ドルや米ドルとが
自由に交換できるようになることが
求められます。
これは証券会社だけで
実現できることではありませんが、
人民元の自由化は中国での
重要な懸案事項の1つです。
というのも中国は2001年の12月に
WTOに加盟し、5年以内に人民元を
自由化することを約束しています。
2001年から5年目と言えば、
2006年以内ということですから、
これが予定通り実行されれば、
人民元と香港ドルや米ドルが自由に
交換され、A株とかB株と分けて
発行する必要性がなくなってしまいます。
A株とB株との統合は、2年間ほど前から
話題になっていますが、今年初め
両者の統合の話が出されたということは、
人民元の自由化が実行のスケジュールに乗ってきた
ということではなかと考えられます。
とすれば、中国の通貨制度改革がさらにまた
一歩進むとことになります。
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執筆者:戸田敦也(2006年01月31日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com

