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第148回 投資向きマンションの満たすべき要件

私が年をとった時への備えとして
ワンルームマンションを買ってから
27年くらいの年が経ちました。

マンションを買うときに、具体的な手引書になる
文章が掲載されたのが
『悪い世の中に生きる知恵』
(日本経済新聞社。昭和54年)です。
この本は昭和58年に発行された
『人生後半のための経済設計』より4年前に発行され、
邱さんはこの本で定期収入を得るためのマンションの条件として
五つの要件を挙げられました。

(1)駅に近い交通至便なところにあること
(2)住居用に建てられたものであっても、
  事務所用に転用のできるものであること
(3)事務所にしても住居用にしても、
  マンションのある町名が一見、高級そうに響くところにあること、
(4)建物が立派そうに見えること、
(5)建設会社が信用のある会社であること

私は自分が買おうとするマンションが
この5つの条件を満たしているかどうか
チェックし、だいたいかなっていると
思って購入を決意しました。

こうして投資向けのマンションを買いました。
その後、10年ほどたった頃に不動産の価格が
暴騰する”バブルの勃興”があり、
またその4,5年後に”バブルの崩壊不動産”が
激しく値を下げました。

むろん、私のマンションもこの経済の大変動の
影響を受けましたが、さしたる問題もないまま
今に至っています。

その一番の理由は上に述べた条件を
満たすマンションを選んだからだと考えています。
ちなみに、バブルが起こる直前で
邱さんが発行された『不動産が一番』
(実業之日本社。昭和62年12月)には
”買えるマンションの条件”として
(1)ロケーションがよいこと。
(2)あの会社が企画したものなら、まず間違いなかろうと
  買い手を安心させる会社が開発して売り出したものであること。
(3)一流の建築会社が工事を請け負ったものであること。
(4)マンションの管理システムがうまくできていること。
の四つがあげられています。
「掃除や修理がいい具合に行われて」マンションがうまく
管理されていることが4つ目の条件として加えられています。

このように整理されてた投資向きマンションの
具備すべき条件は平成17年の今でもそのまま
通用する要件だと感心しています。



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執筆者:戸田敦也(2006年01月09日)

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■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com