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第135回 家電メーカーの経営努力に注目しましょう

今の中国では何もかもが
不足しているように見えます。
しかし「不足している業種」とは、
今の国民の購買力を前提として、
「供給」の水準が「需要」の規模を
上回っているまわっている業種という意味です。

そういう観点から言えば、いまの中国で
「供給」体制が「需要」の規模を上回る
形になっている業種の一つは家電業界でしょう。

今の中国を代表する大手家電メーカーを、
その得意領域と並べると、次のようになります。

「広東科龍」(ケロンエレク:H株 0921)(冷蔵庫、エアコン)
「康佳集団」(コンカグループ):深セン 200016)(カラーテレビ)
「無錫リトルスワン」(リトルスワン:深セン200418)(洗濯機)
「TCL多媒体」(TCLマルチメディア:レッドチップス1070)
(カラーテレビ、AV製品、コンピュータ、携帯電話)
「海爾電器集団」(ハイアールエレク:メインボード:1169)(携帯電話)

これらのうち、「TCL多媒体」は「TCL国際」、
「海爾電器集団」は「海爾中建」(ハイアールTCC)と
いう名の会社でした。

これらの会社の株価はいずれも、
一時期、急騰したことがあります。
中国国内で家電ブームが起こり、
業績を伸ばしたことが株価に反映したのです。

ただ、家電製品は、比較的簡単に増産体制を
しくことが可能で、このため電気製品の供給体制が
増強され、そのため、競争が激化して値崩れが起こり
家電メーカーは業績を悪化させることになりました。

このことにより家電メーカーの株価は
一時の高値を大きく下げることになっています。

また、家電製品は、中国の主要な輸出品目であり、
これから元の切り上げが進むにつれ、
マイナスの影響が高まることが予想されます。

このため、家電メーカーはこうした厳しい状況に
対応し、自社の製品の品質レベルの向上や
コストダウンにいそしんでいくと思われますが
どういう成果を挙げていくかに注目していきたい
と考えます。



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執筆者:戸田敦也(2005年12月27日)

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■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com