戸田ゼミ通信HOME >> 戸田敦也コラムトップページ >> 交流を楽しむ  100回〜
<< 前のコラム |第133回 不足する業種が成長業種| >> 次のコラム

第133回 不足する業種が成長業種

今年のはじめころですが、
「ハイハイQさんQさんデス」で邱さんが
「不足を買え、余る業界には手を出すな」(第1779回)
とお書きになり、中国の電力株についてふれられたとき
私は懐かしい言葉に出会った思いがしました。

邱さんが今から35年ほど前の昭和45年に
株について書いた本に『株の体験』という本がありますが、
その本のなかの「航空、不動産、省力産業を買う」
という章で次のようにお書きになっています。

「ところで、どんな業種が買い物になるかというと、
それは需要に供給がなかなか追いつけない業種、
つまり不足がちな業種である。
かっての日本の経済はあっちもこっちも不足だらけで、
どんな株でも買いの対象になった。

食品と繊維が真っ先に買われ、やがて家電や
自動車や石油化学がその対象になった。
株が不足を買うものであるという証拠に、
石油株などは軒並み無配だった時代は
株価は時代は株価はあんなに高かったのに
生産設備が一段落して、配当できるようになると、
株価はガタ落ちになっている」(『株の体験』)

この文章につづけて、邱さんは、
これからの不足業界として「第一に飛行機による運送」、
「第二に不動産株」、「第三に省力株」、
「第四に消費関連」、「第五に住宅関連産業」
を挙げられました。

私がこの文章を読んだのは、
自分が株を始め、不変の原理、原則を知りたくなり
「温故知新」の目的で、邱さんが株について書かれた
著作や文章を集中的に読むようになったときで
この文章が書かれて、20数年経っていました。
そして、「株は不足を買うものです」と邱さんが
成長する業種を探す際に、「不足しがちな業種」
に目をつけられていることが深く心に残りました。

そのため、それから更に15年くらいたった時点で
「不足を買え、余る業界には手を出すな」
という指摘に出会い、懐かしい言葉に
出会った印象を持ったのです。

もとよりそれは一読者の感慨に過ぎないものですが、
「不足するものを探すのが成長業種探しの一つのコツだ」
というのは不変の原理で、そのことを再確認ができ、
一つ賢くなったような気持ちになりました。



戸田ゼミのご案内

○ 2006年1月7日(土)8日(日)東京で人生設計セミナーを開催します。
○ 2006年1月28日(土)東京で中国株銘柄研究セミナーを開催します。
○ 2006年2月12日(日)福岡で経済設計セミナーを開催します。
○ 随時、人生設計通信セミナーを開催します。
○ 随時、株の通信学習セミナーを開催します。

●  香港、深センセミナーは延期します
  中国おける鳥インフルエンザ発生のため延期することにしました。
  ご了承いただきますようお願い申し上げます。


執筆者:戸田敦也(2005年12月25日)

戸田ゼミ通信HOME >> 戸田敦也コラムトップページ >> 交流を楽しむ  100回〜
<< 前のコラム |第133回 不足する業種が成長業種| >> 次のコラム

■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com