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第131回 株価低迷の上海B株は買いのチャンス

今年の夏、上海の浦東地区車で走った時
「浦東開放15年」という横断幕を見かけ、
上海で改革・開放政策がとられてから
15年の年月が経ったのだなと思いました。
浦東の貿易・金融区にある上海証券取引所も
15年前に設立されたようで、去る12月19日、
日経朝刊は、上海証券取引所が設立されてから
15年たったと伝えました。

新聞によれば
「上場企業数は100倍になった」
とのことです。上海証券取引所が設立された時は
上場会社はA株を発行する会社が8社であり、
それに対して現在は834社が上場しているからです

一方株価の水準はどうかですが、
上海証券取引所に上場するA株とB株をあわせた
全銘柄の値動きを示す指数、「上海総合株価指数」は
取引所が設立された1990年12月19日を基準日とし、
その日の時価総額を 100 として算出されています。

この指数は2001年6月13日に2242.32を記録し
これまでの最高値となっていますが、新聞は
「今年の6月6日には一時1000を割り、
アジア通貨危機前の97年前の水準までに沈んだ」
と伝え、見出しには「株価低迷、出口見えず」
と書かれています。

だいたい、新聞が株のことを取り上げるのは
株価が上昇しているときが多く、株が低迷しているときに
報道されることは少ないと感じています。
今回は、たまたま、取引所開設から15年という節目にあたり
株価は低調だと伝えているわけです。

私は、大体新聞や雑誌が株高を伝えるような時は、
投資を控えるときで、反対に、株価が低迷し
誰も株に目を向けない時は株を買う時だ
と考えています。そういう私から見たら、
新聞がわざわざ「株価低迷」と伝えているのは
「いまは株の買い時ですよ」と教えてくれている
ようなものです。

上海証券取引所が設立された翌年の
1991年に深セン証券取引所が設立され、
1993年に中国本土株がH株として
香港証券取引所で上場するようになりました。

いま傾向として、素材株や、石油株や、港湾株など
成長性の高い株は上海B株に少なく、深センB株や
香港のH株、レッドチップに多いことは
私も承知していますが、上海B株にも将来性があって、
売り上げを伸ばしている会社がありますから、
そういう株は買いの対象だと思いました。


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執筆者:戸田敦也(2005年12月23日)

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■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com