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第130回 機敏に対応する人の後を追うのは大変です
私の友人で、毎回、邱友会に出て、
邱さんの話を聞くことを楽しみにされている方が
いらっしゃいます。
とくに株の話に関心を持ち、
邱さんが、○○の株に関心を持ち、
実際にお買いになったといったらしい
話をきば、その後で、ご自分も
その銘柄の株を買っておられるようです。
そうした行動を続ける中、その方は
「邱さんの後について走るのは
簡単なように見えるかもしれませんが
なかなか大変なんです」とおっしゃいます。
どうしてかとうかがうと、
邱さんの後を追って株を買ってもっていても、
そのあとで、その株のことが話題に上ったとき
「あの株はもう売ってしまいました」
とおっしゃることが一度や二度ではない
とのことです。
たしかに、邱さんは、
見込みが違っていたと判断されたら
すばやく処分されるようですから
以前、おっしゃっていた株を
後生大事に保持されているという保証は
なにもありません。
もともと邱さんは何事も
自分で考え行動するのがよく、
株についても、自分で考えて銘柄を
選択するのが一番だとおっしゃる方です。
ですから、いちいちご自身の投資状況を
アナウンスされることはありません。
でも、邱さんの先を読む力とか推理力に
信頼を置く人は多いですから、
邱さんが、株について語る言葉に
聞き耳を立てている人はかなりの
規模でいらっしゃると思います。
そういう人たちは、
邱さんが○○の銘柄に
関心を向けているようだと知ったら、
右にならえとばかり、その銘柄の株を
買う行動に出ることが多いと思います。
そういう人は、私の友人が語るように、
後を追っても、しばらくすれば
ご当人が手放していたということが
ある、ということを頭に入れおくのが
いいかもしれません。
私など、邱さんの先見性とか推理力に
敬意を払う点については人後に落ちないと
思っている1人ですが、邱さんも人間で、
見込み違いをなさることがあることを頭にいれて、
話を伺うよう心がけています。
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執筆者:戸田敦也(2005年12月22日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com

