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第126回 持ち株を客観的な基準で評価しましょう

人は買った株が値をさげ
回復までに時間にはかなりの時間がかかると
思われても、その株に執着します。

理由の一つは株を売ったら損が出てしまい、
自分の目のまえでそんな状態になることは
どうしても避けたいという感情です。

また売って他の株を買うといっても、
変えた株が値をあげるという保証は
どこにもないではないかという不信の目です。

何しろいっぺん痛い目に会っていますので
いい目に出会えるなってことに対して
きわめて懐疑的になっています。

ということで、いったん株を塩漬け状態にして
持ち続けている人が相当に多いと思います。

こういう膠着状態を少しほぐす手として
あるのは、誰の目で見ても公平な
客観的な基準というもので持ち株を
点検してみることだと思います。

客観的な基準ってどういうものでしょう。
たとえば邱さんはご自身の体験から
次のような基準で株を評価することを
すすめておられます。

「第1に成長業種に属しているか
第2は公金横領やトラブルの噂がなく、
企業の体質が健全かどうか
第3に年々に業績の伸びをしているか。
第4に業種が悪化してもきちんと配当しているかどうか。」
(『邱永漢のいちばん賢い中国株』)

こういう基準で一度、ご自身の株を評価されたら
いかがでしょう。一つの株について、
4つのチェックポイントごとに、◎、○、△、×の印を
つけてみませんか。

◎や○が並ぶ株は健全だといっていいでしょう。
一方、△や×が出てくる株はどこかに
不健全なところがあります。

そういうことが、イヤでもわかります。
人は自分がかかわっていることになると、
どうしてもひいき目に見る傾向がありますが、
こういう客観的な基準で照らすと、
持ち株の欠点が明らかになります。

そこから、健全な銘柄って
どういう銘柄があるのかという具合に
頭が動くようになったら、しめたものですね。
かなりの前進だと言えるのではないでしょうか。


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執筆者:戸田敦也(2005年12月18日)

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■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com