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第115回 マイホーム関連の一つはセメント株

中国株に関心を持てば、
中国について書かれたことに
目が向くようになります。
一昨日の日経新聞(朝刊)をひろげると
「広東省で住宅価格上昇」
という広州発の記事が
目の中に飛び込んできました。

記事は広東省における住宅価格の上昇を
次のように伝えています。
「広東省で住宅価格が上昇基調に転じている。
広州市内の10月の価格が前月比で13,1%も上昇、
深セン市でも値あがりが目立つ。
改革開放政策が早期に浸透した同省は
1990年代にいち早く『バブル崩壊』を経験、
2000年以降に市況を安定させたばかりだけに、
当局はバブル再発を警戒、引き締め姿勢を
強める方針だ」

いま広東省で起こっている住宅価格の高騰は
経済の成長に伴って起こっている経済現象で、
経済がすっかり成熟化し、物が余っている日本で
10年前に起こった「バブル」現象とは、
全く性格の異なるものだと思います。

が、いま中国の主要都市で
マイホームブームが起こっていることが読み取れ、
この動きは長く続いていくことが予想されます。

こうしたマイホーム・ブームで
陽が当たる業種の一つは不動産会社ですが、
建物を建てるのに必要なセメントをつくる
会社にもお金が回ります。

セメントメーカーとしては
次のような会社があります。
「安徽コンチセメント」(H株・0914)
「華新水泥」(B株900933)
「嘉新セメント」(メインボード0699)

「安徽コンチセメント」は中国最大手で
江蘇省、浙江省、上海市、安徽省を
主力のマーケットにしています。

「華新水泥」は有数のセメント・メーカーで
三峡ダム建設プロジェクトの
主要サプライヤーに指定され、
西部大開発による需要を見越して
生産規模を拡大するなど活発に
事業を展開しています。

「嘉新セメント」は台湾人が経営する会社で
浙江省、福建省、広東省、上海市など
東部沿海地域を主要なマーケットにしています。

セメントメーカーはいま、投資抑制策の対象となっており
そのため業績も株価も低迷していますが、
「不足している材料」を供給する側にまわっていますから、
特色を持つメーカーは伸びていくことが予想されます。


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執筆者:戸田敦也(2005年12月07日)

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■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com