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第53回 「創業」をはばむ要因が次々浮かびます

「新しい事業を創り出す」ことを
を負担に感じる理由の一つとして
「先を読むことの難しさ」をあげましたが
「失敗する可能性が大きいと感じる」
ことも理由の一つです。

新規事業を企画する仕事につくと
最初は決めたテーマついて、
実状を調べることになります。
知らないことを知ることは楽しいことです。
好奇心が働いて嬉々としていろいろ調べます。

ところが事業プランを立て、
うまく行くかどうかを考える段階になると、
うまく行かない要因が次から次へと浮かび、
他方、うまく行く要因はみつかりません。

「やってもうまく行かないのではないか」
そんな予感が担当者の頭に走ります。
無理してバッターボックスの前に立っても
空振りに終わるのなら
バッターボックスの前に立つのは
やめておこうということになります。
人間の自然な感情です。

こういう心理も働いて、
人は「創業」の仕事を重荷に感じ、
できることならこういう難しい仕事から
逃げ出したいという気持ちになるのです。

実際、私が新規事業企画の仕事をしたときの
会社内の動きをふりかえると、
新規事業企画部門に大勢の人が集まり、
さまざまな事業プランを立てましたが、
ほとんどの人はそこで終わり、
プランを実行に移すところまでは
行きませんでした。

執筆者:戸田敦也(2005年10月06日)

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■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com