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第30回 株は値を下げたときが買いのチャンス
平成3年頃のことです。
邱さんが昭和61年に出版した
『株の目事業の目』という本を手に取ると
「新聞や雑誌が『株のブームの到来』とか
書き出すようになると
人は争って株を買いだすが、
こんなときに株を買うのは良くない。
こういうときはしばしば、株価が
ピークに近づいていて、その先には
株の下落が待ち受けている」
といった趣旨のことが書かれていました。
一方、どんなときが株を買うのに
適しているかについても言及があり、
「株がすっかり値を下げ、
株のことなど誰も口にせず、
証券会社の受付カウンターの
ところにも人が寄り付かないようなときが
買いのチャンス」と書かかれていました。
こういう指摘を受けると、自分の頭のなかで
自問自答が始まります。
「自分は自分なりの判断で株を買ったので、
別に世間のムードに酔って
株を買ったわけではない。
でも、結果的には株がピークに
さしかかった頃に買ったようだ。
ところで『株は、誰も株のことを口に
したがらないようなときに買うのがいい』
といった考えは全く初めてでとても新鮮。
ぜひ役に立ててみたい」と。
そして、この本を読んだ翌年の平成4年のこと、
株が大きく値を下げた場面で、勇気を鼓して
株を買うと、株はスルスルと値をあげ
株は値を下げたときがチャンスだ
ということを深く、頭に刻むことになりました。
執筆者:戸田敦也(2005年09月13日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com

