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第23回 時代の流れに合わせてお金を運用する

私が自分の将来に思いを
はせたのは35、6歳のことですが、
その頃、頭をしめていたことは
「年をとってから、お金のことで
心配させられるというのは困る」
ということでした。

定年を迎えたら、仕事がなくなりますが
仕事がなくなると、収入がなくなります。
それは困ります。だから反射的に
「年をとってもお金に困らないようにしたい」
と思いました。

そうした自分の関心に
ふれてくれるものが、
何かないかなあ、と思って、
利殖のことを取りあげた雑誌を
手にとってページをくりました。

当時は利殖の専門誌はなく
経済誌がボーナス時期に
利殖のことを取り上げた特集を
発行していました。
そういう雑誌を手にとり、
ページをくったのですが、
どのページに書かれていることも
紋切り型で、「なるほど、これはいい」と
思ったものは一つもありませんでした。

いま売られている利殖専門誌を
手にしても同じ感想を持つかも
しれません。

そんなとき、たまたま雑誌で
邱永漢さんの文章に出会いました。
邱さんは「財産を増やそうと思えば、
時代の傾向というものをつかまえることが
先決で、その傾向に即し形で
お金を運用することが大切だ」
と書いていました。

私は電気ショックを受けたような
強い刺激を受けました。
世のなかを流れている「時代の傾向」を読み、
それに即した形でお金の運用していくと
いったことは私の頭には
まったくありませんでした。

執筆者:戸田敦也(2005年09月06日)

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■戸田 敦也 (とだ・あつなり)
toda.jpg 邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。

■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: todaatsunari@gmail.com