HOME >> 富の源泉論 (7) >> 付加価値論 Part:1(H1.1.26/PHP研究所)

付加価値論 Part:1(H1.1.26/PHP研究所)

出版:H1.1.26/PHP研究所  ¥1,260
戦後日本のヒト・モノ・カネの動きを独自の視点で分析する、日本人のための新・経済原論。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
読後感想文をいただきました。

Voiceビジネス特集1988年春季増刊号~1989年新年増刊号に連載され
た本で、『なぜ資本も資源もなかった日本人が世界一の富裕国にな
れたのか』という視点から、『労働がすべての富の源泉であり、
工業化に成功したものが金持ちになる』というところまで追求した
著者が描く富の源泉論の集体系。

『何が日本人を世界一の金持ちにしたか。』というサブタイトル
が付いている。連載された時期とサブタイトルから見て分かる通り、
バブル期で日本人が世界中を席巻していた時代に書かれた本であるため、
『富とは何か』というより『日本人が成功した要因は何か。そして、
そのこと踏まえ、富とは何か』という問いかけになり、日本人論と
切り離せない。

Part:1では、戦後日本の足跡を分析している。
以下の箇条書きにあるようなことが出てきます。

・財閥解体により労働者階級しかいなくなった
・平和憲法により、軍備拡充を抑制できた
・税制により、借金で資本を作るようになった
・当初は労賃の低さにより繊維業を営んだ。
・日本人の価値観により終身雇用になっていき人材が育った。
・株主より経営者を尊重する日本人の価値観により、長期的視点に立
つことが出来た
・徹底的な模倣により製品の質と技術力を高めた
・製鉄などの重工業、電化製品や自動車生産に移行することにより富が
蓄積されていくようになった。
・富の蓄積により、賃金や土地や物価が上がり、消費者意識がなかったため
気が付けば、世界で一番値段が高い国になった。

最後にひとつだけ。バブル期に書かれているだけあって、御伽噺のような
感覚に襲われる。最高所得税率93%を見て驚愕を覚えた。

東京/AMZ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


▲このページのトップに戻る

邱永漢書籍の読後感想をお寄せください。
お寄せいただいた感想は、筆者に断りなく「戸田ゼミ通信ホームページ」「邱永漢ライブラリーホームページ」に掲載・加工・再利用する場合があります。また、「戸田ゼミ通信ホームページ」「邱永漢ライブラリーホームページ」への掲載・削除の権利はハック・コーポレーション戸田敦也が保有します。 著作権の詳細についてはこちらをご覧ください。