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濁水渓(S29.12.5/現代社)

出版:S29.12.5/現代社/単行本 ¥5,250
戦後台湾人青年の苦悩を描く初出版作品。直木賞候補作。


【読後感想をいただきました】
邱永漢氏の初期の作品。
中国語バージョンで読んだので、粗筋だけしか理解出来てないが、
時代背景は敗戦間際から戦後の混乱期がかけて。
主人公は台湾人で戦中は徴兵から免れようと必死に各地を転転とする。

戦後郷里の台湾に引き上げるが,そこで待ち受けていたのは
中共軍から追い落とされて大陸から台湾に落ち延びてきた
蒋介石一派の腐敗と圧政だった。
228事件という蒋介石軍による台湾人勢力の弾圧事件もあり、
主人公の恩人が巻き込まれ
当時の混乱の様子、複雑な事情を垣間見ることが出来た。

228事件のエピソードで台湾人が外省人かどうかを見分けるために
君が代を歌わせていたと書いてあった。
(当時の台湾人は日本の植民地時代に教え込まれていたので
誰でも歌えたのだそうだ。)

今年(05年)4月の反日デモなんかでも、
過激化したら、義勇軍進行曲を知っているかどうかが
生死の分かれ目になる局面もあるのだろうか?
変なことに考えが飛んでしまったと思いつつ
中国の国歌の歌詞を復習して覚えてしまった。

(香港/藤本)

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