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お金の使い方(S56.11.10/中央公論社)

¥950
豊かになった時代の生き方を探求する書。


【読後感想をいただきました】
昭和56年に中央公論に掲載されたものと
昭和50年から5年間に渡り同氏が主宰した
「求美」と言う美術雑誌に掲載された文章を昭和56年に纏めた本。
日本が豊かになって生活に余裕が出来た頃の随筆になる。

金は使わないと半製品と言いながらも
始末が習い性になった世代ではなかなか使えず
結局稼いだ金を使い込むまで
親子孫の3代の分業になると言う批評があった。

「成金こそ文化創造の旗手」と題した文章があり、
いつの時代でも主導権を握った層は所詮成金であり
嗜好も成金趣味となるとあった。

尖沙嘴にある香港美術館に清代のガラスを展示しているが
原色のコップやら皿やらどう考えても趣味が悪く、
見る度に「なんじゃこれ」と思っていたが、謎が解けた。
中国の伝統的な建物の色合いも真っ赤に緑、金色で、ド派手だし、
香港のビルも全面ガラス張りでキラキラしている。
これもやはり成金趣味のひとつなのだろう。

(香港/藤本)

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